ゲーム名：SENCAT

<解決したい課題>

課題：日本では若者の投票率が低く、政治を身近に感じられない、そもそも関心がないという問題がある。例えば、2021年の衆議院議員総選挙において、20代の投票率は36.50％と低水準だった。この背景には、政治に対する無力感や、情報の不足、選挙の仕組みが日常生活と乖離していることが挙げられる。

現在されている活動:模擬選挙

模擬選挙は、投票の手順を学ぶ機会として一定の教育的価値がある。しかし、現在の模擬選挙では、「どのように投票するか」といった形式的な部分の学習にとどまり、「どのような候補者を選ぶべきか」といった本質的な判断力を養うには十分でない。結果として、選挙が「習うより慣れよ」の状態になり、主体的な意思決定が軽視される傾向がある。

問題点の解決策：候補者選びの重要性を理解し、選挙の意義を実感するためには、政策が社会に与える影響を体験し、メタ認知を高めることが有効である。そのため、選択とその結果を可視化しながら、投票行動が社会に及ぼす影響を直感的に学べる仕組みが求められる。

<ゲームシステム>

以上の課題を払拭すべく、"SENCAT"は、ゲームの体験を通じて「選挙に行くこと」を楽しく、かつ意義深いものに感じさせる仕組みを目指す。

ゲームの構造

ミニゲーム（アルバイトフェーズ）
- 手軽にプレイできるタイピングゲームを通じて、選挙に関連する用語を学ぶ。
- 政治用語をタイピングすることでスコアを獲得し、ゲーム内の「給料」に反映。
選挙体験の可視化（選挙フェーズ）
- タイピング後、プレイヤーはゲーム内で投票を行う。
- 選択した候補者や政策が、税率・医療・社会保障といった社会要素にどのような影響を与えるかを可視化。
- 「自分の一票が社会にどのように影響を及ぼすか」を理解できる仕組みに。